東海・北陸地区 国立大学法人等 職員採用試験

機関紹介

14 大学共同利用機関法人

自然科学研究機構核融合科学研究所

https://www.nifs.ac.jp/index.html

 核融合科学研究所は、カーボンフリーエネルギーの切り札である核融合の実現に向けて、大学共同利用機関として国内や海外の大学・研究機関とともに、双方向の活発な研究協力を進めています。また、教育機関として、次世代の優れた人材を育成し、社会と連携しながら、核融合プラズマに関する基礎的研究・教育を強力に推進しています。研究教育組織を支えるため、事務職員及び技術職員が研究教育職員と連携を図りながら、更なる研究の推進に向けて、それぞれの業務を遂行しています。

  • 教職員数…219名
  • うち:事務職員…45名
  • 図書職員…0名
  • 技術系職員…45名

採用担当からの
メッセージ

管理部総務企画課人事係
nifs-jinji[a]nifs.ac.jp
0572-58-2013
〒509-5292 岐阜県土岐市下石町322-6

 「核融合科学研究所」というと、近寄りがたいイメージを持たれるかもしれません。しかし、本研究所は原子力発電とは異なる、安全で環境に優しい核融合発電の実現を目指して、研究教育職員、事務職員及び技術職員が一体となって業務に取り組んでいます。また、オープンキャンパス(一般公開)の開催、施設見学者の受け入れ、工作教室や地元のイベントへの参加などを通じて、地域に開かれた研究所を目指しています。
 このような職場環境の中、何事にも積極的にチャレンジできる、明るく元気な人材を求めています。

職員の声

小澤 祥太朗

自然科学研究機構 核融合科学研究所 管理部 施設・安全管理課
(採用年度:2019年度 / 試験区分:電気)

Q1現在の仕事内容について教えてください。
A 構内電気設備の維持管理、更新計画が主な仕事です。電気設備の不具合が発生した時の応急対応と故障箇所の修理計画の作成、また、古くなった設備を更新するための現場調査や更新設計を行っています。
Q2この仕事を選ばれた理由は何ですか?
A 就職活動の中で学生時代に学んだ電気の知識を活かした仕事を行いたいと思ったのがきっかけで、研究機関というアカデミックな職場が魅力的に感じて選びました。
Q3仕事の魅力・やりがいについて教えてください。
A この仕事の魅力は施設の改修計画、設計、工事管理、維持管理等幅広い業務を行えることだと思います。計画から維持管理まで通しで業務に関わることでやりがいと責任を実感します。 また、研究機関なので最新研究の一助となれるのも魅力の一つです。
Q4出身校で専攻された分野はどういった内容ですか?
A 工学部電気電子工学科電解コンデンサ専攻でした。電解コンデンサの特性解析と充電状態、放電状態の特性変化について研究をしていました。
Q5仕事をする場合に専攻分野と担当業務が異なっても大丈夫ですか?
A 問題ありません。特別高圧設備や設備設計は専門外でしたが、上司や先輩職員から学びながら働くことができます。
Q6国立大学法人等職員を志す皆さんへのメッセージをお願いします。
A いろいろな人と関わることができて最新の研究を体感できるのが魅力的な職場です。一緒に働ける日を楽しみにしています。
柳原 悠人

自然科学研究機構 核融合科学研究所 技術部装置技術課 実験応用技術係
(採用年度:2021年度 / 試験区分:物理)

Q1現在の仕事内容について教えてください。
A 大型ヘリカル装置(LHD)に関して、実験期間中にはシフト制のもと実験の補助を実施。また、実験休止期間には真空容器の整備点検や、電子ビーム加熱装置を用いたLHD部品の評価試験などを行っています。そのほかに企業や他機関との共同研究や技術協力において、解析ソフトを用いたシミュレーションを行います。
Q2この仕事を選ばれた理由は何ですか。
A 大学や研究機関のようなアカデミックな場で働くことに憧れがあったためです。さらには、最先端の研究に関わることで自身のスキルや技術の向上につながると考えました。
Q3仕事の魅力・やりがいについて教えてください。
A ある程度自分の意志とペースで自由に仕事が進められる点です。加えて、こんな仕事がしたいと伝えておくと、機会があれば希望に沿ったプロジェクトに参加を薦めていただけるなど、自分のやる気次第で他ではできない仕事にチャレンジすることができます。
Q4仕事をする場合に,専攻分野と担当業務が異なっても大丈夫ですか。
A 全く問題ないと思います。私も解析の経験はありませんでしたが、少しずつ勉強しながら習得しています。 
Q5国立大学法人等職員を志す皆さんへのメッセージをお願いします。
A やる気次第で様々な仕事が経験できる非常にやりがいのある仕事です。ぜひ挑戦してみてください。
中田 実希

自然科学研究機構 核融合科学研究所 技術部 計測技術課 環境放射線計測技術係
(採用年度:2018年度 / 試験区分:電気)

Q1現在の仕事内容について教えてください。
A研究所の職員や周辺環境の安全管理を目的とした放射線測定を行っています。放射線測定を行うための試料採取や試料作成も行います。環境試料を採取するための装置の制御システムや制御画面改良のためにプログラミングなどを行います。プラズマ実験休止期間中には、装置の保守・改造作業に伴う、作業環境中の放射線測定を行います。
Q2この業務の魅力や仕事の上で心がけていることは何ですか?
A業務の魅力は、世界最先端の研究に貢献できることです。 測定において、正確で信頼できるデータを提示するよう心掛けています。
Q3印象に残っている業務を教えてください。
Aはじめて低バックグラウンド高純度ゲルマニウム半導体検出器(HPGe)で試料を測定した日のことが印象に残っています。HPGeは、ガンマ線を測定できる装置で、スペクトルのピークから試料内の核種を判別します。精密な放射線測定のために、分厚い鉛の遮蔽材が必要なことを実感できました。また、測定している間にどんどんカウントが増えて、カリウム40など天然放射線核種のピークが確認できることに感動した記憶があります。
Q4国立大学法人等職員を志す皆さんへのメッセージをお願いします。
A技術職員と一口に言っても、所属する機関や部署によって様々な仕事があります。どの機関や部署でも重要なことは、様々な分野に興味を持って取り組むことと、自ら課題を見つけ、課題解決のために動くことだと思います。私自身、放射線については、働き始めてから勉強しています。自ら学ぶ姿勢を示せば、周りの職員や研究者の方にも協力してもらえる環境が整っています。様々な機関に訪問して、自分に合った職場を探してください。
鈴木 崇之

自然科学研究機構 核融合科学研究所 管理部研究支援課 研究支援係
(採用年度:平成19年度 / 試験区分:事務)

Q1現在の仕事内容について教えてください。
A研究支援係は、科研費をはじめとする外部資金獲得や研究所で行っている共同研究の事務手続き、特許などの知的財産管理や産学官連携への取り組み、各種委員会の準備など業務は多岐にわたっています。当然、一人で対応することはできないので、係内で業務分担を行い、協力して業務を円滑に遂行しています。
Q2この業務の魅力や仕事の上で心がけていることは何ですか?
A研究者の研究に支障が出ないよう、できる限り迅速に対応することを心がけています。
Q3印象に残っている業務を教えてください。
A特許取得に向けて発明相談から携わった案件が、特許庁への特許出願、審査請求を経て、特許登録され、特許証が届いたときには達成感がありました。ただ、外部資金を獲得するためには、特許取得がゴールではなく、技術が有効活用される必要があるため、研究成果の展示・発表を行うイベントに出展するなどPR活動も行っています。
Q4国立大学法人等職員を志す皆さんへのメッセージをお願いします。
A国立大学法人等職員は、配属される分野によって様々な知識が要求され、多くの経験が積める挑戦しがいのある仕事です。一口に国立大学法人等といっても、各機関によって強みとなる研究や分野が異なるため、情報収集や機関訪問を通して、働きたい職場を見つけてください。